
インデックス投資ってよく聞くけど、実際どういうものなの?



この記事では、インデックス投資について解説します。
この記事を読むとわかること
インデックス投資とは?
インデックス投資とは、株価指数(インデックス)に連動する金融商品に投資する方法です。
たとえば「日経平均株価」や「S&P500」など、市場全体の動きを表す指数に連動するよう設計された投資信託やETFを通じて、インデックス投資を行います。
この投資スタイルでは、個別の企業を選ぶ必要がなく、市場全体にまるごと投資するイメージです。
そのため、初心者でも始めやすく、長期的な資産形成に向いているとされています。
🟦インデックス投資とアクティブ投資の比較
| 投資スタイル | 内容 | コスト | 目指す利益 |
|---|---|---|---|
| インデックス投資 | 市場平均に連動 | 低い | 長期的な資産形成を目指す |
| アクティブ投資 | 市場平均を上回ることを目指す | 高い | 高い利益を狙えるが、成果にばらつきがある |
👉 インデックス投資は「平均点を狙う」堅実なスタイル。
一方、アクティブ投資は「平均以上を狙う」挑戦的なスタイルです。
インデックス投資のメリット・デメリット
- 少額で分散投資ができる
→ 1つのファンドで数百〜数千社に投資できるため、リスクを分散できる。 - 初心者でも始めやすい
→ 個別株を選ぶ必要がなく、内容の把握や管理が容易。 - 運用コストが低い
→ アクティブ投資と比べて運用管理費用が安い。
- 指数に連動して動くので、値動きを楽しむタイプは退屈する
→激しい値動きを楽しみたいタイプには、おもしろくないと言われています。 - 運用管理費用等がかかる
→アクティブ投資よりは安いとはいえ、運用管理費用等はかかります。 - 値動きはある
→ 指数に連動するので、値動きはもちろんあります。
インデックス投資は「長く続ける」ことを重視したスタイルです。
投資初心者にとってはもちろん、初心者でなくても、非常に選びやすい選択肢です。
代表的なインデックスファンドと選び方のヒント
さて、ここからは代表的なインデックスファンドをいくつかピックアップして比較してみます。
代表的なインデックスファンド3選(2025年時点)
| ファンド名 | 投資対象 | 特徴 | 人気の理由 |
|---|---|---|---|
| eMAXIS Slimシリーズ(S&P500・全世界株式など) | 米国株式・全世界株式など | 業界最低水準の信託報酬を目指す。1本で世界分散投資が可能。 | コストが安く、運用実績も安定。新NISA対応で圧倒的な人気 |
| SBI・Vシリーズ | 米国株式(S&P500など) | 米バンガード社のETFに連動。信託報酬が非常に低い。 | コスト重視派に人気。純資産も急成長中 |
| 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) | 米国市場全体(VTI) | 米国経済の成長を広く取り込める。楽天証券ユーザーに特に支持されている。 | 米国株に集中したい人に人気。つみたてNISA対応で始めやすい |
代表的なファンドなので、周りでも「この3つのどれかで資産運用している!」という方がいるかもしれません。
でも、「お友達がやっているから」ではなく、自分の生活スタイルや考え方に合ったファンドを選ぶことが大切です。
無理なく長く続けることで、長期保有のメリットをしっかり享受できるはずです。
インデックス投資の始め方
インデックス投資は「証券会社じゃなくても」「つみたてNISAじゃなくても」始められますが、コスト・商品数・非課税メリットを考えて、ここでは、「証券会社で」、「つみたてNISA」でインデックス投資を始める例を挙げてみます。
※つみたてNISAは、2024年から「新NISAのつみたて投資枠」に移行しました。
- つみたてNISA対応の証券会社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)
- ネットで完結、スマホでもOK
- 非課税枠を活用するための制度
- 年間120万円まで、長期運用に最適
- さっき紹介した代表的なファンドから選ぶのも良し
- 「eMAXIS Slim オール・カントリー」など、1本で分散できるものが人気
- 毎月の金額を決めて、自動で積立
- 最初は少額でもOK。継続が大事!
インデックス投資は、始め方さえわかればとてもシンプルです。
大切なのは「完璧なタイミングをうかがう」よりも「続けること」です。
まずは一歩踏み出してみましょう!
- 少額でも意味ありますか?
-
はい、まったく問題ありません!
インデックス投資は「金額の大きさ」よりも「続けること」が大切です。
月1,000円から(証券会社によっては月100円からでも!)でも始められますし、長期で積み立てることで複利の効果が期待できます。
- 元本割れすることはありますか?
-
インデックス投資は株式市場全体に連動するため、相場が下がれば一時的に元本割れすることもあります。
- 途中でやめたらどうなりますか?
-
いつでも解約できます。ペナルティもありません。
つみたてNISA(新NISAのつみたて投資枠)でも、途中で売却して現金化することは可能です。
ただし、売却した分の非課税枠は復活しないので、慎重に判断しましょう。
- どのタイミングで買えばいいですか?
-
良い買い時・良い売り時などのタイミングなどは誰にもわかりません。
タイミングを気にせず「毎月コツコツ」が基本です。
インデックス投資は「時間を味方につける投資」。
相場を読むのはプロでも難しいので、毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」が有効と一般的にはいわれています。
- どのファンドを選べばいいかわかりません…
-
迷ったら「eMAXIS Slim オール・カントリー」が人気です。
1本で全世界に分散投資できるため、初心者にも扱いやすく、長期運用にも向いています。
もちろん、米国株に集中したい人は「S&P500」や「楽天VTI」も選択肢です。
まとめ:インデックス投資は“続けること”がいちばんのコツ
インデックス投資は、知識がなくても、少額からでも、長期で続けることで資産形成につながるシンプルな方法です。「完璧なタイミング」や「特別な銘柄選び」よりも、自分のペースでコツコツ続けることがいちばんのコツ。
まずは証券口座を開設して、月1,000円からでも始めてみましょう。









