夫の転職、妻としての本音と応援のリアルな話

夫に、「転職しようかと考えている」と聞かされたとき、あなたはどう感じますか?
期待と不安が入り混じった気持ちに戸惑う方も多いかもしれません。
実は数年前、私自身もそんな気持ちを抱えながら、夫の転職を応援する道を選びました。
今日は、その過程で感じたことや学んだことをお伝えします。

転職の話が出た時の状況と私の気持ち

夫が「転職しようかなと思ってる。」と、話してくれた時、私は戸惑いながらもさまざまな感情がよぎりました。
もともと私も同じ会社で働いていたので、夫の仕事の環境やプレッシャーはよ~く分かっていました。
夫はシゴデキでして順調に昇進して偉い立場になっていましたが、ポジション上、板挟みになりがちで、精神的な疲弊が見え隠れしているのが気がかりでした。

彼は弱音を吐いたりするタイプでもなく、もともとメンタルはとても強い人なのですが、「このままストレスが続けば健康を損ねてしまいそうだな」という不安がありました。
そして正直な話、大企業に勤めるステータスを失うことへの抵抗感や不安感も少しありました。
当時は子供たちがどちらもまだ小学生でしたので、「中学受験どうなる!?私立に通わせるのは難しくなってしまうのでは?」という不安もありました。

決断するまでの私の考えと夫との話し合い

「転職しようかな」と夫が言ったとき、「またまた~。冗談でしょ。」とも思ったし、
ステータスを失うことや生活資金はどうなってしまうんだろう!?というような、まったく想像のできない漠然とした不安が頭をよぎったのも事実です。
でも、実は私はそういうことは「最終的にはなんとかなる。なるようにしかならない。」と思う性格で、不安な気持ちのすぐ次に思ったことは
「働くのは私じゃない、夫だし。」ということです。

おそらく私が反対すれば、夫はこのまま大企業にしがみついてくれていたと思います。
でもそうすることで彼が無理を続けてしまえば、メンタルが壊れてしまうかもしれない。
そうなってしまったら、大企業にしがみついて得られるものよりも、失うものの方がはるかに大きいと考えました。

私が思う、このまま無理して大企業で働くことで得られるもの

・長く勤めたことによる信頼感
・高い給料
・ステイタス(日本国内において‥?外国での評価はよくわからないけど)

私が思う、このまま無理して大企業で働くことで失うもの

・健やかで安定した肉体と精神
・自分の考えた通りに動く満足感
・家族が(特に妻である私)応援してくれる、という自己肯定感

また、夫が転職を考えたその理由や計画に対して、「夫の人生の選択を邪魔したくない」という思いを強く持ちました。後悔をするよりも、彼が安心して、大丈夫、どうにかなる!と次に進めるよう応援したいという気持ちが自然と湧いてきました。

資金面についても、転職云々は関係なく、前々から我が家は「できるだけFIREできる状態になって精神的安定を得ながら、余裕をもって好きな仕事をしたい」という思いで、『家計の見える化』をはじめとした『資産形成』を計画的に行い、資産を管理していたので、本当は別に給料がなくなっても何の問題もありませんでした。
でも、彼が無職になったり、給料足りないから売却する予定ではなかった運用分に手を付ける必要がでてきたら、とりあえず私が何かしら働こうとも思いました。

夫は転職活動をしている間、進捗をその都度私に報告してくれました。
「この会社からオファーが来た。」
「こういう仕事でこういうポジションで年収はこのくらいだって。」といった具体的な話を
こまめに共有してくれたことで、私はさらに転職に賛成して、夫を応援しようと思いました。

つまり、夫はやっぱりここでもシゴデキで、私への営業も完璧だったのです。
おそらく夫の準備が良かったので、私は安心して
広い心で「転職がんばってください」と言えたのではないかと思うのです。

彼のストレスが減って、より楽しく生活できるかもしれないと思うと、この選択は家族にとって正しい方向だと確信できました。

転職後の生活と夫の変化

結果として夫は満足のいく転職ができました。もともと専門的な知識を使って仕事をしていましたが、
さらに新しい専門知識を吸収してさらに深い仕事をしているようで、とても楽しそうにしています。
(私には専門性が高すぎてもはやわからないことだらけ)
前の仕事内容や会社が嫌だったわけではないので、円満退職しており、前職の同僚などともよく食事会などしています。
そして目に見えてストレスが減ったように見えました。
以前よりもリラックスした表情で家族との時間を楽しむ姿を見ると、「この決断は間違っていなかった」と思います。もちろん、転職による細かい変化はありましたが、夫が健やかに働ける環境を手に入れたことが一番の成果でした。

おわりに

夫の転職にまつわる不安や葛藤は、多くの家庭が共感できるテーマだと思います。
特にいわゆる大企業や有名企業に勤めている場合、「安定した生活を手放すのではないか」
「ステータスを失うのではないか」という不安が湧いてくるのは、とても自然なことです。

でも、この経験を通じて私が学んだのは、最終的に働くのは夫自身であるということです。
そのため、夫が「この仕事が自分に合う」と感じ、転職することでより健やかに仕事と向き合えるなら、
それを応援することが最善の選択だと思いました。

もちろん、転職は簡単な決断ではありません。家族の収入や生活環境が変わる可能性もあり、
未来への不安がついて回るものです。しかし、大切なのは夫婦でしっかりと話し合い、
現実的で具体的なプランを共有することだと思います。夫が転職活動の進捗をこまめに教えてくれたことで、
私も安心して応援する気持ちを持つことができました。

また、転職が家族全体に与える影響についても考える必要があります。夫の健康が守られ、家族の時間が増えることで、長い目で見れば幸福度が上がる選択だったと感じています。
転職は個人の選択であると同時に、家族の未来に関わる重要なステップでもあります。

もし転職に悩む家庭があれば、まずは時間をかけて話し合い、夫婦で未来を描いてみるのが良いでしょう。
お互いの意見を尊重し、柔軟に対応することで、乗り越えられる悩みはたくさんあるはずです。

転職は、決して「失うものだけの選択」ではありません。
むしろ、新しい環境を得ることや、心の負担を軽くすることによって、より豊かな生活が待っている可能性を秘めています。この経験が、同じような状況で悩む方々の参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

探偵あーちゃん@転勤族の妻FP

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