プロが選ぶのはコレ!『財産フルオープン夫婦』で、賢く資産を増やすコツ

夫婦で資産をオープンにして、把握できるようにするのは理想的ですよね。

そこでみなさんのご家庭の資産について、お伺いします。

「夫婦間で、資産状況を把握し合っていますか?」

お金の話題を避ける夫婦は多いと聞きます。
意識して避けているわけでもない、隠してるわけではない、でも、わざわざ話すタイミングもない、
なんとなく面倒に感じる・・・、
そんな方もいらっしゃることでしょう。

実は、我が家は夫婦間で、全ての資産状況をフルオープンにして、お互いに把握できるようにしています。
その上で計画的に資産運用を行い、着実に資産を増やすことができています。

今回の記事では、元証券会社勤務でFP資格も持つ私が辿り着いた、
夫婦で情報を共有し、協力しながら着実に資産を増やしていくための具体的なコツを、お話しします。

目次

「夫婦間総資産フルオープン」することになった経緯とその後

夫婦で「総資産オープン」というと、最初からそうだったと思われるかもしれませんが、
実はそうではありませんでした。

結婚当初は、お金の管理について具体的なルールは何も決めておらず、
「なんとなく」私がお財布を管理する形になりました。
しかしお小遣い制というわけでもなく、使いたいだけ使っており、まさに「成り行き任せ」の家計でした。
家計簿は、私の趣味なのでつけていて、いくら使っているのか等は把握していましたが・・

そんなぼんやりした状況に変化が訪れたのは、子どもが生まれ、家族が増えたこと。
そして転勤族の宿命、夫の度重なる転勤で、ライフスタイルが大きく変わっていった、今から10年以上前のことです。

当時、私は家計簿に載せている範囲のみは把握していましたが、その他は把握できておらず、
将来への漠然とした不安が常にありました。

加えて、お金のそもそもの基準について、夫婦間で意識のズレや感覚のズレも表面化してきて、
お互いにストレスのある状態になることがしばしばありました。

そのような経験を通じて、「このままではいけない」「もっと冷静に、客観的に家計と向き合う必要がある」
と強く感じるようになったのです。
それが、夫婦でお金について真剣に向き合い、「全財産オープン」へと舵を切る大きなきっかけとなりました。

「総資産フルオープン」の具体的なやり方と我が家のルール

私たちの「総資産フルオープン」は、特別なツールや複雑なルールに縛られることなく、夫婦それぞれの得意分野を活かしてシンプルに運用しています。

① 誰が、何を管理している?(役割分担)

「夫婦で全財産をオープンにしている」と聞くと、どちらか一方が全てを管理していると思われるかもしれません。
しかし、我が家ではそれぞれの得意分野を活かした明確な役割分担があります。

  • 家計簿担当は私(妻):日々の細かな収入や支出については、これまでと変わらず私が家計簿に記録しています。
    昔ながらの「紙に書く」方法が私には一番しっくりくるので、そのアナログ家計簿を
    夫婦共有のファイル(GoogleスプレッドシートやExcelなど、オンラインで共有できるものがおすすめです)に
    入力しています。
  • 資産全体管理担当は夫:家計簿で把握している日々の収支とは別に、毎月、夫が我が家全体の資産状況をまとめてくれています。具体的には、証券会社にある金融資産(株式、投資信託など)や、保険、NISA、iDeCoといった全ての資産をチェックし、共有ファイルに入力してくれています。
  • 全資産の「見える化」も夫が担当:夫は、入力した全ての資産データを基に、毎月の動きが視覚的にわかるようグラフ化もしてくれます。これにより、夫婦で一目で全体像を把握できるようになっています。

② 毎月の確認ルーティンと共有情報の範囲

「毎月、夫婦で顔を突き合わせて真剣な会議を…」なんて大げさなことは、我が家ではしていません。

  • 改まった話し合いは不要:夫が毎月、最新の資産状況を共有ファイルに更新してくれるため、
    お互いが好きな時にファイルを確認すれば、常に最新の状況を把握できます。
    これにより、改めて「夫婦会議」のような時間を設けなくても、
    自然と資産状況が共有される仕組みになっています。
  • 共有範囲は「全て」!ただし、柔軟に:収入、貯蓄、投資、そして負債に至るまで、我が家の資産に関する情報は全て細かくオープンにしています。
    これにより、夫婦どちらか一方だけが「うちにはいくらある」と知っている状態ではなく、
    二人で協力して資産を形成する意識が強まります。
    • ただし、日常生活で一度財布に入ったお金については、個々で管理しています。
      この線引きが、お互いのプライベートを尊重しつつ、オープン制度を継続できる秘訣です。

③ 我が家の「お金のルール」

フルオープンにするからこそ、夫婦で納得できる共通の「お金のルール」を持つことが大切だと考えています。

  • 「平均」にはとらわれない:よく「世帯平均の貯蓄額は」「子どもの教育費の平均は」
    といった情報を見かけますが、我が家ではそれらの平均にはあまりとらわれていません。
    特に教育費に関しては、すでに大幅に平均を超えているため、
    「一応知っているけれど、あくまで参考程度」というスタンスです。
    それよりも、私たち自身のライフプランや目標に合った資産形成を重視しています。
  • 「浪費」は可能な限りしない:具体的な金額基準があるわけではありませんが、
    夫婦間で「これは本当に必要か」「価値に見合った出費か」という意識を常に共有し、
    無駄な出費、いわゆる「浪費」は可能な限りしないように心がけています。
    必要なものにはしっかり投資し、そうでないものには手を出さない、というメリハリを大切にしています。

「総資産フルオープン夫婦」で得られた驚きの効果

「総資産フルオープン」にして、夫婦で家計管理を「見える化」し、戦略的に資産形成を始めたことで、
私たちは想像以上の恩恵を得ることができました。
具体的な数字で、そして精神的な安定という面で、その効果をお伝えします。

① 資産が激増!10年で年収の10倍以上に

私たちがきちんと家計を「見える化」し、夫婦で戦略的に資産管理・形成を学び始めてからの
その効果は驚くほどでした。なんと、この10年で私たちの総資産は年収の10倍以上にまで増えています。

もちろん、それまで私も夫も、それぞれ独身時代から「遊び半分」のような形で
個々に資産運用をしていた時期はありました。
しかし、夫婦で総資産をフルオープンにし、互いの知見を合わせ、一貫した方針で取り組むようになってからは、
その成果は以前とは比べ物にならないほどで、「激増」という言葉がぴったりです。
まさに、夫婦で協力することの力を実感しています。

② 精神的な安定と将来への安心感

資産が目に見えて増えていくこと以上に、私たちが「総資産フルオープン」で得られた最大の効果は、
精神的な安定と将来への圧倒的な安心感です。

以前は漠然と「このままで大丈夫かな?」という不安を抱えていましたが、今ではその不安は一切ありません。
なぜなら、

  • 具体的な挑戦への後押し:もし私が何か新しいことに挑戦したいと思っても、
    「お金がないから諦める」という選択肢はなくなりました。
    十分な資産があるので、躊躇なく一歩を踏み出すことができます。
  • 「もしも」のシミュレーション:万が一、収入がまったくなくなっても、
    現在の資産で生活するシミュレーションも既にできています。
    これにより、予期せぬ事態が起きても「なんとかなる」という確固たる自信と余裕が生まれています。

お金の不安がなくなったことで、日々の生活の質も向上し、夫婦の関係性もより穏やかになったと感じています。

③ 転勤族の妻だからこそ実感する「お金の基盤」の強さ

これは私の個人的な視点になりますが、私たち家族はこれまでに何度も引っ越しや環境の変化を経験してきました。
新しい土地での生活、子どもの学校選び、コミュニティへの適応など、生活基盤の変動は常に伴います。

そんな中で、「お金の基盤」がしっかりと構築されていることの重要性を痛感しています。
どこへ行っても、生活費や住居費、子どもの教育費などで困る心配がないという安心感は、
新しい環境にスムーズに適応し、家族全員が心の安定を保つ上で非常に大きな支えとなっています。
お金の心配がないからこそ、転勤という変化も前向きに受け止められるようになったと心から感じています。

今日からできる「オープン家計」への第一歩

ここまで、私たち夫婦が実践する「総資産フルオープン」の仕組みと、
それによって得られた大きな効果についてお話ししてきました。

「いきなり全ての資産をオープンにするなんてハードルが高い」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
夫婦でお金の話をするのは、時にデリケートで、感情的になりがちなテーマだと思います。
しかし、大切なのは、最初の一歩を踏み出すことです。

今日からできる「オープン家計」への具体的な第一歩

まず、あなたとパートナーに試していただきたいのは、
「お金のことについて、まずはお互い真剣に話し合う時間を持つこと」です。

  1. まずは「現状把握」から。家計簿をつけよう!
    • もし、まだ家計簿をつけていないのであれば、まずはそこから始めましょう。
      日々の収入と支出を記録し、「今、自分たちの家計がどんな状態なのか」を
      客観的に把握することが第一歩です。
    • そして、その「現状」を夫婦で共有してみてください。
      (くれぐれも、漫画に出てくるような、レシートをチェックして「これは何!?」と怒ったり、相手を責めたりすることは絶対厳禁です。そうしないと、健全な話し合いはできません。)
  2. 目標を設定し、増やす仕組みを話し合う
    • やみくもにお金を貯めようとしても、具体的な目標がなければ、なかなか継続は難しいものです。
      夫婦それぞれの「目標」(例:数年後の旅行費用、子どもの教育費、老後の資金、〇年後のマイホーム購入など)を言い合ってみましょう。
    • その中で、お互いの目標が合致するものを一つ、まずは共通の目標として設定してみてください。
      そして、その目標達成のために「どうやってお金を増やしていくか」という具体的な方法についても話し合ってみましょう。
    • 大切なのは、お互いの意見を受け入れ、批判したりしないこと。そして、絶対に怒ったり、
      険悪な雰囲気にならないようにすることです。安心できる雰囲気でなければ、本音の話し合いはできません。

いきなり全てをオープンにするのが難しくても、
「まずは毎月の支出を夫婦で共有する」、
「この旅行のために共通の貯蓄目標を一つ立ててみる」といった、
小さなステップから始めるのがおすすめです。

「オープン家計」は夫婦の絆を深める

夫婦でお金をオープンにすることは、ただ単に資産が増えるという経済的な効果があるだけではありません。
お金について本音で話し合い、共通の目標に向かって協力し合う過程は、
お互いの価値観を理解し、信頼関係を深めることにも繋がります。

「総資産フルオープン」は、資産が増えるだけでなく、
夫婦の絆を深め、人生全体に揺るぎない安心感をもたらしてくれるはずです。
ぜひ、今日からあなたなりの「オープン家計」への第一歩を踏み出してみてください。

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